2010年3月の日記 of agri-net

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春はもうすぐそこです、来年度に向けての活動が芽吹いています。

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名久井農業高校の「白いリンゴ」の開発が朝日新聞に掲載されました。(3/23 朝日新聞)

リンゴの産地、青森県の農業高校の女子高生5人の作った「白いリンゴ」が注目されている。「白いままでは甘くない」という農家の先入観を打ち破り、甘さもたっぷり。収穫後の変色の問題も解決し、大学や国主催のビジネスコンテストの高校部門でトップ賞を受賞した。5人は今春卒業だが、高校の後輩が研究を引き継ぎ、商品化を目指す。

 京都大が昨年11月に開いた「テクノ愛’09 発明&事業化プランコンテスト」。約300点の応募があった高校の部で、白と他の色のリンゴを組み合わせた贈り物「メッセージ・アップル」がグランプリに輝いた。手がけたのは、リーダーの梅田愛さん(18)ら青森県立名久井農業高校(南部町)3年の生活科学科4人と生物生産科の1人だ。

 白と赤のリンゴは「卒業祝い」、フレッシュなイメージのある入学や就職祝いは白と青リンゴの詰め合わせ、といった具合だ。審査委員長の松重和美・京都大大学院工学研究科教授(電子工学)は「白いリンゴの技術面と、色を使って気持ちを伝えるというアイデアに事業化の可能性が十分ある」と評価する。

 「メッセージ・アップル」は今年2月、経済産業省東北経済産業局主催の「地域の魅力発信アイデアコンテスト」でも高校部門50点から大賞になった。

 5人が白いリンゴに取り組み始めたのは昨春。授業の自由研究のテーマ選びで、メンバーの1人、佐々木愛美さん(18)が、テレビで見た白いイチゴを話題にしたことがきっかけだった。

 リンゴの実は太陽光の紫外線を受けて赤くなる。実に袋をかぶせて白いままにし、大きくしてから葉を摘んで太陽光を当てて赤色を出す製法もあるが、リンゴ農家や高校の関係者らには「白いと甘さが落ちる」との考えがあった。
(2010年3月23日 朝日新聞)

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