7月27日に大曲農業高校体験入学が開催されました。
●日 時
平成23年7月27日(水)10:50~11:40
●場 所
秋田県立大曲農業高等学校(2F 生物室)
●対 象
3学科(農業科学科、生物工学科、生活科学科)の高校生
同校を希望する中学生とその保護者
●学習内容
今回の体験入学では、実体験を通じて農業高校の専門的な授業に理解を深めもらうことを目的として「環境について考えよう」をテーマに実験と研究発表が行われました。
実験の説明をする大沼先生
初めに、大沼克彦先生(大曲農業高校 生物工学科 博士号教諭)が、現在行っている田沢湖水の水質改善研究について、「田沢湖はクニマスやアユなどの多くの魚が住む湖だったが、玉川温泉から強酸性の水が流れ込み、魚がほとんど住めない湖となってしまった。かつての豊かな湖に戻そうと、酸性となった水質を電気分解により改善する研究を行っている」と説明し、その効果を検証する実験が行われました。
中学生に教える高校生
実験では、田沢湖水水質改善研究チームのの3人の高校生たちの指導のもと、4班に分かれた中学生たちが、それぞれ田沢湖水の実験前と実験後のpHの値を測定しました。
体験学習の様子
次に、地球温暖化防止研究チームの高校生が、「地産地消で地球温暖化を防ぐ!!」と題して、研究発表を行いました。「地元で生産した農作物を地元で消費する地産地消は、輸送に伴う化石燃料からの二酸化炭素の排出量を抑制し、地球温暖化防止につながる。そこで、実際に地産地消を推進している地元農業団体を取材し、『保存料を使わない安全・安心な野菜作り』などについても学ぶことができた」と、昨年度の活動を紹介しました。
地球温暖化防止研究チーム発表の様子
今回参加した高校生たち
そして、地産地消の有用性と地球温暖化についてさらなる検証を行うため、
(1)地産地消を推進しているほかの農業団体の調査
(2)二酸化炭素の温室効果実験を行っていきたい
と、今後の活動への抱負を語っていました。
最後に、大沼先生は、「授業でただ知識を得るだけではなく、様々な分野に興味を持って、知識をどのように活かすかを考えて学問に取り組んでほしい」と、同校を志望する受講生に対して激励のメッセージを送りました。
(連携 特定非営利活動法人 環境あきた県民フォーラム 栗林 弘昌氏)
それぞれの写真をダブルクリックすると大きく表示されますのでぜひご覧下さい。