活動報告会 of agri-net

NPO法人青森県環境パートナーシップセンター
農業高校を拠点とした北東北温暖化防止地域ネットワーク形成事業
成21〜23年度地球環境基金補助事業
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「あぐりてぃーんねっと あきたといわてとあおもり   活動報告会」が開催されました

2月15日(水)、青森市のワラッセで北東北の高校生が集結して、講演の後、パネルディスカッション、ワークショップに参加しました。
参加してくれた学校は五所川原農林高校、弘前実業高校藤崎校舎、柏木農業高校、名久井農業高校、三本木農業高校、七戸高校、秋田県立大曲農業高校の総勢80名でした。

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まずは「光が創る未来型農業」と題して玉川大学 農学部 生命化学科 教授 渡邊博之先生から講演をいただきました。
光半導体素子(発光ダイオードや半導体レーザー)といった特殊な光源を用いて植物の光環境を制御し、植物のさまざまな光反応のメカニズムを明らかにすることにより、効率的な作物生産システムの開発、さら には宇宙空間での食糧生産システムへの展開を目指しています。
主なテーマは
(1)植物の花芽形成にかかわる光反応の分子メカニズム
(2)発光ダイオードを用いた植物工場システムの開発
(3)植物の重力感受性に対する光環境の影響
をご専門とされていらっしゃいます。


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次に高校生も参加して、渡邊先生を囲んで語る「青森県の LED 栽培技術」と題しパネルディスカッションが行われました。
田澤英樹氏(青森商工会議所)、生徒代表4名、教員代表2名が参加し、コーディネーターを菊地公英氏(青森県環境政策課)に行っていただきました。

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コーディネーターの青森県環境政策課の菊地公英氏
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青森商工会議所 田澤英樹氏

020.jpg柏木農業高校 齋藤 平さん021.jpg柏木農業高校 佐藤優輝さん

022.jpg五所川原農林高校 佐藤 匠さん023.jpg五所川原農林高校 中谷 純香さん
ディスカッションの中では、渡邊先生への質問も含め、参加した代表生徒一人ひとりがこれから取り組んでいきたい農業や関心のある事を発表ました。



















将来どんな仕事に就きたいか目標を語ってくれた生徒さんもいて、青森県をこれから担う若者の力強い発表で会場が活気づきました。


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後半は会場を移し、ワークショップに入りました。はじめにあぐりてぃーんねっと座長 五所川原農林高校 佐藤晋也 校長先生にご挨拶いただきました。





088.jpg話しあいを進める生徒達

初めは戸惑っていた学生達も、ファシリテータの各学校の先生達のアドバイスもあり、話し合いはハイペースで進んでいきました。





5つのテーマに分かれて話し合いは進んでいきました。
テーマ1:飢餓を克服するための植物工場
テーマ2:自然エネルギーの農業活用や生活活用
テーマ3:CO2の有効活用(光合成の活用)
テーマ4:雪冷熱の活用と副産物の水の活用
テーマ5:世界共通の環境保護価値形成

P1040247.jpgコーディネータを青森県総合学校教育センター 奈良岡 隆樹氏に行っていただきました

話し合いのあと、グループ毎に発表が行われました。
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昨年同様スクール形式ではなく、島を作ってワールドカフェ形式で話し合いを進めることで、
意見を出しやすく、生徒からの積極的な発言が多くみられたようです。
皆自信を持って発表していました。

環境パートナーシップ宣言(2/15)

P1040267.jpgワークショップ終了後、環境パートナーシップ宣言が代表生徒4名により発表されました。
1.農産物を生産する面で、その生産環境の保全に努めます。
2.目的を同じくする皆様と共に、環境負荷の少ない農業を目指します。
3.日々の生活のなかでも環境に配慮し、節約を心がけます。
4.自然と調和する、心豊かな毎日を目指します
5.地球環境保全活動を推進します。
<発表生徒>
青森県農業関係高等学校 代表 五所川原農林高等学校 木津 翔平さん
               弘前実業高校藤崎校舎 小山内 みず穂さん
               三本木農業高等学校  鈴木 健太さん
秋田県農業関係高等学校 代表 大曲農業高等学校   髙畑 佑さん

『これまで3年間、青森県、秋田県そして岩手県の皆様と「環境負荷低減」について議論を重ねきました。約束します。農業関係高校は、これからも、「環境への負荷低減をベースにしたものづくり」を進め、自然と調和するエコロジー農業学習を推進します。』
という力強い発表もあり、今後の生徒達の活動に今まで以上に注目していきたいと思いました。