事業概要 of agri-net

NPO法人青森県環境パートナーシップセンター
農業高校を拠点とした北東北温暖化防止地域ネットワーク形成事業
成21〜23年度地球環境基金補助事業
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この事業について

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●趣旨・目的
(1)日本全国各地域ならではの優れた地球温暖化防止の取り組みにスポットを当て、地方から広める「ストップ温暖化『一村一品』大作戦」。その青森県大会で、活躍が高く評価された農業高校を温暖化防止活動の地域拠点として位置づけ、世代を、農商工を結ぶネットワークを形成し、地域協議会に発展させること。
(2)農業高校をフィールドとする小中学生や入学前児童の取組みで、温暖化防止を推進する児童生徒を組織化し、地域コミュニティ、家庭へ温暖化防止の意識や活動情報を伝える回路を広げること。
(3)農業高校の取組みと工業高校、地元大学、機械メーカーなどとの連携・協働により、地域の農商工連携プロジェクトを進め、青森県、北東北におけるグリーン産業の起業化を促進すること。

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●活動の概要
(1)体験入学などをスタートに農業高校をフィールドとした活動を広げ、温暖化防止のキッズ・レンジャー、ユース・レンジャーを組織。幅広い世代、各セクター参加による地域協議会を設立。
(2)農業高校と工業高校、地元大学、機械メーカ−等で起業化プロジェクトを立ち上げ、地域農商工連携、青森県、北東北におけるグリーン産業(温暖化防止産業)の活性化の一翼を担う。
(3)十和田、三八、津軽3地域に加え、秋田県内の高校との経験交流を試行。次年度以降、岩手県内の高校とも連携、北東北の農業高校拠点温暖化防止ネットワークに拡大。

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目標
(1)農業高校への体験入学事業、3地区小中学校3校での実施。子ども教室、学童保育所、保育所、幼稚園等との連携事業、3地域それぞれ3〜5プロジェクト。キッズ・レンジャー(小学生以下)、ユース・レンジャー(中高校生)の組織化。3地域各20〜30人規模。
(2)農業高校の取組みをベースにした、工業高校、地元大学、機械メーカーなどとの連携による起業化プロジェクト、3地域各1〜2プロジェクトの立ち上げ。

対象地域の状況・活動を行うこととなった背景

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現状・問題点
(1)農業高校の温暖化防止活動は高い評価。温暖化防止一村一品運動県民大会では、学エコ、ミミズコンポストなど、優勝、準優勝は農業高校の取組み。しかし、県民的な認知は十分でない。
(2)三本木農高と青森工高とのBDF精製、八戸工大とのホタテ焼成カルシウム製造、柏木農高と弘前大学とのLED利用など技術提携が進展。しかし、協力は個別的で具体の起業化にも至っていない。
(3)小中学生も、五戸南小の環境家計簿は昨年度全国表彰。しかし、多くが学校単位の事業にとどまる。

活動の必要性・妥当性
(1)青森県は生命産業の県。北里大学(獣医)、弘前大学(農学生命科学部)など研究教育人材も厚い。農業高校、工業高校の取組みを結びつけることで、デュアル教育が進展する。
(2)小中学生や入学前児童と農業高校、工業高校を結びつけることで、次世代の県民に地域産業への理解、温暖化防止の具体活動への興味・関心が高まる。
(3)北東北3県の農業高校は宮沢賢治始め地域の文化レベルの高さを担ってきた。3県は生命産業(農林水産業)の比重が高く、地域コミュニティの維持・活性化には、その再生、起業化活力が必要。
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活動の実施方法
(1)農業高校への体験入学事業(温暖化防止取組みの高校生自身による解説事業=「生徒が先生になる事業」)、3地域小中学校各2〜3校で企画・実施。
(2)農業高校と地元の子ども教室、学童保育所、保育所、幼稚園等との連携事業、3地域それぞれ3〜5プロジェクトを企画・実施。
(3)アース・レンジャー(温暖化防止推進員)入門組織として、キッズ・レンジャー(小学生以下)、ユース・レンジャー(中高校生)を組織化。3地域各20〜30人規模の組織化が目標。
(4)地域の農商工連携、グリーン産業(温暖化防止産業)活性化をめざした、農業高校と工業高校、地元大学、機械メーカ−等の協働による起業化プロジェクトの立ち上げ。3地域各1〜2プロジェクト。
(5)十和田、三八、津軽地域と秋田県(大曲農業高校など)との経験交流の試行。次年度以降、岩手県(盛岡農業高校など)とも連携し、北東北における農業高校拠点の温暖化防止ネットワークに拡張。

活動により期待できる効果
(1)農業高校を拠点に地域の世代が結びつき、大学や農商工事業者を結ぶセクター横断ネットワークが形成され、地域協議会へ発展することで継続的・組織的に温暖化防止活動が展開できる。
(2)農業高校をフィールドにした地域の小中学校や保育所、幼稚園の取組みにより、小中学生・入学前児童に生命産業への関心や温暖化防止活動の重要性への理解が広がる。キッズ・レンジャー、ユース・レンジャーの活動で、コミュニティや家庭へ温暖化防止の意識や活動情報を伝える回路が広がる。
(3)温暖化防止高校生提案起業化プロジェクトの進展により、農業、工業高校生の地域貢献意識や職業生活への興味と自覚が高まる。また、地域の農商工連携プロジェクトの進展で、青森県、北東北におけるグリーン産業の振興につながる。