令和2年度推進員研修会を開催しました

 8月8日(土)青森県男女共同参画センター(アピオ)にて、県地球温暖化防止活動推進員研修会を開催、26名の県推進員(あおもりアースレンジャー)と2名の市推進員(エコサポーター)が参加ました。
 前半は、県内でマイクロプラスチックの研究をしている2つの高校が研究発表を行いました。
 最初に八戸工業大学第2高等学校科学愛好会(八戸市)の西塚瑠衣さん、畠山桜さん、石屋貴規さん、小清水大斗さんが、学校近くの種差海岸と大久喜海岸(いずれも砂浜)をフィールドに、マイクロプラスチックの「収集と結果分析」「生成過程」「化学的性質」を調べるという研究の発表を行いました。
 プラスチックは紫外線・温度・水分により分解します。これらの条件すべてが揃っているのは砂浜であり、夏の砂浜はマイクロプラスチック生成の「ゆりかご」です。
 海岸のゴミの中には海外から流れ着いたものもあり、海ごみに国境などないことを実感していました。
 最後に、今すでに存在する膨大な量のプラスチックゴミをすべて回収することは難しいが、未来の大人達に向けて意識付けすることが、私たちにもできる取り組みだと結びました。

 続いて、青森県立青森高等学校自然科学部(青森市)の葛西勲励さん、髙橋理恵さんが、先輩たちから引き継いで研究しているマイクロプラスチックとむつ湾産のホタテの関係について調査した結果を発表しました。
 今年度、紫外線(UVA)によるプラスチックの劣化と、ホタテのマイクロプラスチック吸引量、むつ湾で捕獲されたその他の魚のマイクロプラスチック吸引量について研究した結果を発表しました。
 マイクロプラスチックはホタテの中腸に取り込まれていることを確認、またホタテ以外の魚にも影響を与えていることを確認しました。むつ湾は開口部が狭く、海水の出入りが少ないことからごみが滞留しやすく、むつ湾のマイクロプラスチックが増え続けることは、青森県の産業や経済にとって打撃となるので、プラスチックごみの対策が急がれる。
 今後はホタテが吸引したマイクロプラスチックを排出する可能性についても調べていきたい、と結びました。

 推進員は皆、高校生の発表をとても興味深く、熱心に聴いていました。
 終了後のアンケートでも、「感動」や「賞賛」の感想が多く、高校生の熱心な活動は大人たちにも大いに刺激になりました。
 高校生の研究はどちらも高度に考察されていて、将来が頼もしく感じられました。

 今回の推進員研修会はコロナ禍で4月の委嘱状交付式が中止となったことから、新しく登録となった推進員にとっては初めての集まりとなりました。
 後半はグループワーク等、密になる活動を避け、第10期推進員の自己紹介をしました。
 新人推進員から順に、活動地域や主な活動内容を一人一人話しました。
 県内それぞれの地域で活動する推進員が一堂に会するのは年に1~2度です。
 このチャンスに、最近の活動のPRや久しぶりの仲間との交流を楽しみました。

(左)八工大2高の発表(右)青森高の発表

最年少新人アースレンジャーは弘前大学の現役大学生佐藤クン